「稼いで暇になりたい」
多くの人がそう思う。
あなたは、どうだ?
僕はそう思ってた。
でも、見てきた現実は違った。
億を手にしてセミリタイアした人たち、
暇を手に入れた途端にどこか不幸そうに見える。
逆に、あえて自分を忙しくしている人は、
表情に張りがあって声にエネルギーがある。
人間は不思議で、
暇になって働かなくてよくなったから幸せになるわけじゃない。
むしろ暇すぎると、
幸福はどんどん遠のいていく。
暇すぎた大学時代の地獄
僕がそれを痛感したのは大学時代。
コロナ禍で講義はすべてオンライン。
バイトもしないで、外出する理由すらない。
しかもその時期はパニック発作を抱えていたから、
人と会うどころか外に出ることすら怖かった。
結果、僕は毎日
起きてNetflix。寝て起きてまたNetflix。
繰り返すだけ。
起きて愛の不時着。
寝て起きたら愛の不時着。
2日で最終話まで見終わる。
3日目は、何の不時着を見ればいい?
寝る前に
「明日もまたNetflixかよ」と思った瞬間の絶望を今でも覚えてる。
人生が止まっているどころか、
逆に腐っていく感覚だった。
時間があるのに、何も生まれない。
自由なのに不幸。
僕はそこで理解した。
人は暇すぎると幸福を感じなくなる。
暇は人生を退化させる。
◆「暇の不幸」◆
これは僕の仕事柄、
地主や経営者と会う中でも感じることだ。
暇を持て余している地主は、
だいたいどこか不幸そう。
高級車に乗って、豪邸に住んでいても、
顔つきに覇気がない。
昼から酒を飲んでスマホをいじるだけ。
時間を消費する以外に何もしていない。
一方で、あえて予定を詰め込んで動き回っている経営者は、
表情が生き生きしている。
新しいビジネスの話を楽しそうに語り、
周りを巻き込む。
人は「暇」で満たされるんじゃない。
人は、没頭することで幸福を感じる。
この真理を体現していたのが、
ナポレオンだと思う。
彼は「1日3時間睡眠」でヨーロッパを制した。
戦場を移動する馬車の中で仮眠をとり、目を覚ますとすぐ地図を広げ、次の作戦を決める。
参謀たちが「ああでもない、こうでもない」と議論をしている間に、
ナポレオンは即断した。
もし彼に考えるだけの暇な時間があったなら、
むしろ優柔不断に陥っていたかもしれない。
彼が歴史に名を残したのは、時間がない中で即断即決せざるを得なかったからだ。
ナポレオンに限らず、人類の歴史は
制約が進化を生むことを証明している。
その最たる例が、第二次世界大戦。
イギリスはドイツ軍の爆撃ブリッツにさらされ、
国が壊滅の危機にあった。資源も人も足りない。
その極限状況で生まれたのが「レーダー」敵機を探知するこの技術がなければ、イギリスは空から叩き潰されていた。
アメリカでは「マンハッタン計画」。
わずか数年で人類初の原子力兵器を実用化した。
平時なら絶対に予算も人員も集まらない。
勝たなければ滅びるという制約が、科学を数十年先に進めた。
日本でも同じ。
資源が乏しい国だったからこそ、ゼロ戦という軽量高性能の戦闘機を生み出した。
燃料も材料も足りない。だから知恵を絞って、限られた条件で最高の成果を出そうとした。
戦時中の科学技術の進歩は皮肉なことに、
制約こそが人を進化させると証明している。
副業に時間は必要ない
僕のコンサルを受ける人は、1日2〜3時間しか副業に使えない。
会社員だから当然だ。
でも、その短い時間で半年後に月利30万円を達成できる。
なぜか?
「時間がないから」だ。
今日の2時間で何をすれば最も成果につながるか。その問いを自分に投げ続けるから、行動の精度が上がる。
無駄がなくなる。
逆に時間がある人は、
時間があるから時間をかけようとしてしまう。
その余裕こそが最大の落とし穴。
僕自身、せどりを始めた当初は暇だった。
でも結局、途中から1日3時間しかあえて動かなかった。
それでも成果は出た。
短時間で成果を出すにはどうすればいいかを必死に考えたからだ。
忙しさは武器。
暇は人を弱らせる。
僕自身がそうだったし、
何もしていない人たちを見てもそう感じる。
逆に、ナポレオンは時間がないからこそ決断力を磨き、歴史を動かした。戦時中の人類は制約があったから技術を飛躍させた。
そして今も、副業に挑む会社員たちは
1日2時間しかないからこそ成果を出している。
忙しくて何もできないと思っている人も多いと思う。
その忙しさは、あなたを縛っているんじゃない。
むしろ、あなたを強くするための制約。
暇を求めるんじゃなく、忙しさを武器に変えましょう。
人は忙しいとき、一番大きな成果を出せる。

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